8月1日(木)、八尾市文化会館プリズムホールにて
「第52回大阪府吹奏楽コンクール中地区大会」が開催されました。
東大谷高校は、「高等学校小編成の部」に出場し、3年生10名、2年生3名、1年生15名の計28名が、J.シュトラウス作曲・鈴木英史編曲、“喜歌劇「こうもり」セレクション”を演奏いたしました。
部員たちはこの日のために、朝、昼、放課後、日祝の休みも返上して、“努力は人を裏切らない”・“お客様に最高の演奏を”をモットーとして、頑張ってまいりました。
しかし、現在、1年生は、泉ヶ丘校舎。2・3年生は、阿倍野校舎。平日はそれぞれの校舎での練習。土曜日お昼から、泉ヶ丘校舎の1年生は、それぞれの楽器をもって、どんな天候であっても、阿倍野校舎まで移動しての合同練習。予備楽器がありませんので、仕方がないとは言え、とても大変。日曜日は、練習後、楽器を泉ヶ丘校舎までもって帰ります。これまた大変。しかし、そんな環境の中、部員たちは、一生懸命練習に励んでおります。そして、その努力が、結果に結びつきました。
本番当日。ステージ袖で生徒たちは、いつもと違う面持ちで、やや緊張している様子。
「何を緊張してんねん。いつも通り、お客さんに最高の演奏をするだけや。」
一人ずつ、ポンポンと軽く頭をたたいてまわります。うるうるとする生徒も。
「これが最後やない。もう1回、ステージ立つで。おれを府大会へ連れてってや。」
そしてステージへ。ひとたび棒が振られると、あっという間の7分間。
「・・・よし。ええ演奏やった。これで代表あかんかったら、うちら以上に他の学校がうまかったんやろ。」
記念撮影。皆、今まで見たこともない笑顔、涙。素敵です。余韻に浸る時間もなく、撤収作業開始。汗を拭きながらトラックへ積み込みます。
いよいよ審査発表。1番から順に発表。そして、東大谷。
「7番、東大谷高等学校、・・・優秀賞。」
“きゃーっ!”と生徒の歓声が。
「・・・よし。あとは、代表かどうかやな。」
小編成の部、全20校の結果発表が終わり、代表校の発表に。優秀賞11校より4校が選出。
「それでは、代表の4校を発表いたします。出演順に発表いたします。1校目、2番、清明学院高等学校。」
“キャー!”と歓喜の声。
「2校目、3番、大阪朝鮮高級学校。」
“キャー!!”
「わぁ・・・、もう2つ決まったか・・・。番号順ということは、あと9校の中で2つ・・・か・・・。」
正直なところ、他校の演奏は1曲も聴けていなかったので、「いける」という自信はありませんでした。そして、3校目の発表。
「3校目・・・、7番、東大谷高等学校。」
“キャーキャーキャーキャーキャーーー!!!”
生徒は狂喜乱舞。一方、私は、「・・・!!」
私自身が興奮してしまいました。なんともいえない、この気持ち。そして府大会に私を連れて行ってくれた生徒達に、ただただ、感謝。
ホールを出ると、部員たちは、歓喜の輪に包まれていました。そして、涙、涙。一緒にいてくださった保護者の方も、涙。そこへ、府大会出場についての説明を受けた部長が最後に登場。
「!!!」
駆け寄って、ぎゅっと抱きしめあいます。そして、涙。言葉は、いりません。
コンクール出場6年目。6年連続“優秀賞”受賞と、2度目の府大会出場決定。これも部員たちの努力と、OGの方々、御家族の方々、学校関係者の方々の御協力があってこそ成しえた事だと思います。
“努力は裏切らない”、まさにその通りだと思います。今後もこれに満足することなく、さらなる努力を積み重ね、よりすばらしい演奏を創り上げていきたいと思います。一歩前へ進んだ吹奏楽部、皆様のご声援、どうぞ宜しく御願いいたします。合掌。
吹奏楽部顧問 出水謙一郎