
本校では、日頃から職員室に質問に来る生徒が多いのには、驚きもし、感心もしている。特に試験前になるとたくさん質問にやってくる。試験前は原則として生徒は職員室に入れない。その為、職員室前の教室や廊下で質問を受けることになる。
ところで、生徒の個別指導をしていると、いいことが二つある。
一つは、生徒がどこでつまずいているのかがよくわかることだ。一般的に(私も高校生のころはそうであったが)、生徒はものごとを大きな視点からとらえることが苦手なようである。また、日本語の意味がわからないためにつまずくこともある。すべての勉強の基礎となる日本語力に問題がある生徒がいるのはどこの学校でも同じだ。そうした生徒とのやりとりを通じて、自分の授業を反省する材料にする。
もう一ついいことは、生徒に頼られているという充実感である。教師とは生徒に質問されると非常に「うれしく」感じる人種である。時には授業でやったことを1から説明させられたり、授業中ウトウトしていたくせに厚かましく質問に来る生徒もいる。しかし、長時間かけて説明したあと、「あ、そうか」とわかってくれたときは、教師としてこれ以上の喜びはない。
授業をよく理解しないままノートをとって、テスト前にそれを丸暗記するという多くの生徒がとっている勉強方法が根本的に間違っていることに早く気が付いてほしい。そして、授業で分からなかったことをテスト前ではなく、授業があったその日のうちに質問するようになって欲しい。私は生徒に「日頃勉強して、テスト前は勉強するな!」とよく言う。逆説的に聞こえるかもしれないが、これが勉強の王道だと思っている。テストのための勉強は、テストが終わればさっさと忘れてしまうことが多いからである。