児玉校長の教育エッセイ

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「公開授業」

公開授業始まる

 今年から児玉校長の方針で、全教員が少なくとも学期に1回は授業公開をすることになった。これを受けて先日さっそく公開授業をしたが、生徒に「公開授業をする」と予告したらビックリされた。公開授業は公立高校では当たり前になっているが、本校ではこれまでほとんど行われてこなかったらしい。びっくりしたのはこちらのほうである。

 もちろん、公立高校でも公開授業を行うことには少なからぬ抵抗があった。自分の授業を見られることに対する抵抗に加えて、イデオロギー面での介入に対する警戒もあった。しかし、そうした問題をクリアーし、公立高校の公開授業は今ではすっかり定着した感がある。公開の範囲も学校内にとどまらず、府下全域から見学者を募集して行われることも多い。私が以前勤務していた公立高校では近くの小学校とも交流し、小学校の先生の授業からも指導技術を学んでいた。

 もちろん、私立高校で公開授業をやるには公立高校とは違った難しさがある。一般に、私立高校では転勤がなく、狭い職員室で何十年も一緒に仕事をするため、余計な軋轢を避けようとお互いの授業には干渉しないという職場風土が公立高校以上に強い。しかし、学校はあくまで生徒・保護者のためにあり、教師は生徒にできうる限り最高の授業を提供する義務がある。公開授業は授業力をアップさせるためには極めて有効な方法である。専門が違う他教科の授業もどんどん見たほうがよい。どんな授業にも教科を超えた共通性があり、見れば必ず参考になるものがある。良いと思ったことは取り入れればいいし、悪い点は反面教師にすればいい。

 確かに、授業を見られることはいくつになってもいやなものである。会心の授業なんてそうあるものではないし、ましてや公開授業の場で生徒に居眠りでもされたら目も当てられない。しかし、他の学校もみんな努力している。公立高校では進学特色校として10校が選ばれ2011年度からスタートする。少子化が進んでいる状況の中で、現在約90校ある私立高校のうちの30校はつぶれていく運命にあるのだ。本校も、努力を怠れば世間から見捨てられることになりかねない。

 授業力をどのように高めるか。公開授業はそのための一つの方法である。裃を脱いで、ありのままの授業を見てもらう雰囲気を作り出したい。

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