2011/09/28 15:22
数年前に『鈍感力』という本がベストセラーになった。殺伐な現代社会にあって、世間の動きに気を囚われず、ある面『鈍感』で有るほうが生き易い、という事で、そんな本が売れたのかもしれない。しかし『鈍感力』も過ぎれば身を滅ぼすことになりかねない、ということを今日は話したい。
私は、15年程前に和歌山県紀ノ川市に山地を買い家を建てた。そこでは30羽ほどのニワトリを放し飼いにしている。敷地が広く畑やみかん山もあるので、最小はニワトリに餌をやらなかった。
ところが巣箱にキチンとタマゴを産んでくれず、山の奥や畑の草むらで産んでいる。
そこで市販の餌を毎朝与えることにし、巣箱に陶器製の擬似タマゴを置いたら、やっと巣箱で産むようになった。
ところが、あるときその粘土で作った擬似卵が、地面にころがっていた。
ニワトリが外へ持ち出せるはずないし、おかしいなア?と思っていたら、ある日、大きな青大将〔ヘビ〕がタマゴを喉まで飲み込んで巣箱から出てくるのを目撃。追いかけるとヘビは慌てて石垣の穴に逃げ込もうとする。しかし喉のタマゴが邪魔になって穴に入れない、青大将君は、後ろを振り向いて、口からポッ!とタマゴを吐き出してスルスルと穴の中に逃げ込んだ。ほんの一瞬の出来事であったが、吐き出すときにポッと音がしたのを確かに聞いた。
これで擬似タマゴが地面に落ちていた謎が解けた。ヘビが本物のタマゴと間違えて飲み込んだが、途中で陶器製のタマゴと気づいて吐き出したのである。青大将君は案外、賢いのである。
しかし中には、鈍感なヘビもいるのだ。数週間後、巣箱の擬似タマゴがまた見当たらない。周辺の地面を探したがどこにもない、おかしいなア、と思って日が過ぎた。数日後、家の裏にあったダンボール箱を何気なく覗いたら、2mもありそうな青大将が目をとろんとしてぐったりと丸まっている。よく見たらお腹が2箇所もブクッと膨れている。
あの擬似タマゴを、偽物と気づかずお腹まで飲み込んでしまったのだ。吐き出すことも出来ない、かと言って消化も排泄も出来ず、遂に動けずに体が弱ってうずくまっていたのだ。
私はヘビを見つけたら、捕まえて近くの川に持っていって放してやることにしている。タマゴを奪われないための自衛手段なのだ。
そのアホな青大将君も、いつものように橋の上から川に落としてやった。いつものヘビなら、水の上をスルスルと泳いで逃げるのだが、その青大将君は、飲み込んだ擬似タマゴの重さでブクブクと水の中に沈んでしまったのである。
この事で分るように、物事に鈍感すぎれば遂には身を滅ぼす、ということである。
2011/09/05 10:52
『心のケア』実践発表会――東大谷高校で開催
去る8月24日(水)に、本校会議室で公立中学校、高校の先生方と本校教員約30名で「心のケア・実践研究発表会」を開催しました。
本校では平成21年度から、不登校気味の生徒をサポートするために、「メンタルサポート」に力を入れ、「ほっとするーむ」を設置するなど生徒の心のケアに努めています。その活動を他校に広く紹介して、不登校対策に役立てて貰おうと実施したものです。
最初に、本校指導部長より「退学者0を目指す」をモットーに、不登校気味の生徒をサポートするために「ほっとするーむ」を設置した経緯を説明しました。
次に「ほっとするーむ」に登校することにより卒業できた生徒や、現在「ほっとするーむ」登校をしている生徒への心のケアの実践例について、「ほっとすスタッフ」教員が詳細な発表を行いました。実践例の中で、「コミュニケーションがうまく取れない親子が増えている。双方の思いや言葉や行動の意味について、具体的に分りやすく解説してやることが必要である。」という話に多くの参加者が頷いていました。
その後、研究討議に移り、参加者から熱のこもった質問や提言が続きました。「コミュニケーションは会話だけではない、子どもへの気配りや、共に過ごす時間を増やすことでも叶えられる。」「今の子どもは必要以上に親に遠慮して自分の感情を抑えているケースが多い」「もっと親に甘えたい、構って欲しいと願っている子どもの気持ちに親が気づかないことが問題を複雑にする」などの指摘もありました。
最後に別棟にある「ほっとするーむ」に案内しますと、「思った以上に広くて明るい」「こんな部屋が用意されている東大谷高校の生徒は恵まれている。」との声や「自分の学校でも、こんな施設が欲しいなーア」と言う声もあり、初めてで手探りの実践発表会でしたが、極めて有意義な一日でした。
2011/08/18 13:46
東大谷高卒の婦人警官3名誕生!
東日本大震災で、寝食を忘れて救護活動に携わった自衛隊員・警察官や消防隊員の姿は被災地のみならず全国民に感動を与え「がんばろう!」の勇気を与えた。
映像で若い自衛隊員や警察官のひたむきな活動を見ながら、この使命感や献身的な行動力はいったいどこから生みだされるのだろうか?とある種不思議に思っていたが、この7月26日、警察学校の卒業式に招かれて、その疑問が解けた。
大阪府警察学校は環状線京橋から学研都市線で約40分、大阪のはずれの交野市にある。採用試験に合格した後、所轄署に配属されるまでの間、警察官に必要なあらゆる訓練を行う全寮制の学校である。
今回の卒業生は男女合わせて210名、そのうち婦人警官が28名、その中で3名が東大谷高校の卒業生である。高校で唯一、本校が招待されたのは、「3名の本校卒業生がいずれも、礼儀、行動、学習共に優秀だったから。」との理由だという。
警察学校の責任者によると、「生徒は、給与を支給され仕事として学んでおり、全寮制の中で妥協が許されない環境にあります。よって生活、訓練、授業も体得的に学ぶ〔体と頭に叩き込む〕ということを徹底して教えます。入校時は相当いい加減な者も2週間で態度が一変します。しかし概ね1ヶ月で体力面や精神面でついて来れない者がやめていき、卒業時には2割程度が淘汰され、拳銃を持たせても大丈夫な屈強な警察官だけが本日、育って行きます。」とのことである。
東日本大震災には、大阪府警からもこれまで5000名もの警察官が現地に派遣され、治安維持、捜索や瓦礫撤去等の活動に当たっている。高い使命感と充分に訓練された隊員の活動は地元の人たちから大いに感謝されているという。卒業式での若い警察官の晴れ姿が、頼もしくまた嬉しく思う一日であった。